富士登山の道具代たったの999円。ミニマリストが「物」を買わずに富士登山の「経験」を優先して気づいたこと

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より良い機能を求めて次々と新しいギア欲に囚われる「情報の罠」。

その無限ループから抜け出すため、今回の富士登山で私が選んだ答えは「買わずに、借りて、工夫する」ことでした。

新規の出費はたったの999円。

それでも最高の景色と達成感、そして忘れられない思い出はちゃんと手に入りました。

モノで幸せは買えない――ミニマリストになったからこそ痛感した、人生の質を底上げする「経験への投資」のすべてを語ります。

目次


第1章:購入したのはヘッドライトのみ。ミニマリストの富士登山持ち物リスト

1-1. 欲望の無限ループ。「より良い機能・デザイン」という情報収集の罠

富士登山が近づくにつれ、情報収集をすればするほど「欲しいもの」がたくさん出てきます。既存の物より機能的で、デザイン性の高いアウトドアギアが無限にネットに溢れているからです。
しかし、人間の欲望には際限がありません。「買う→慣れる→飽きる→また新しい物を買う」というループから逃れるため、私は今回、持っていない道具は「買わずに家族から借りる」という選択をしました。

1-2. 買ったのは999円だけ。私の全持ち物19点

持ち物
1.バックパック

ワークマン防水バックパック(親から借りた)

2.帽子(弟から借りた)
3.レインウェア上

The North Faceクライムライトジャケット

4.レインウェア下(親から借りた)
5.インナーダウン

mont-bellスペリオダウン

6.フリース

patagonia R1エアクルー

7.Tシャツ

mont-bell ウィックロンT

8.パンツ

patagonia テルボンヌジョガーズ

9.肌着

mont-bell メリノウールトランクス

10.靴下(Family Martメリノウール靴下、弟から借りた)
11.シューズ

Salomon X Ultra Pioneer Mid

12.ヘッドライト

Amazon 999円

13.手袋(親から借りた)
14.水筒

Captain Stag Water Bottle

15.16.17.水(天然水500ml 3本)
18. ビニール袋(ゴミ持ち帰り用) 
19.行動食(ソイジョイ2個、小分け大福大袋、ウイダーinゼリー3本)
結果的に、富士登山のために私が新規で購入したのは、Amazonで買った999円のヘッドライトのみでした(ヘッドライトは使用後、登山が趣味の親へ譲りました)。
写真を撮り忘れて返却した物については写真がありません。
すでに持っている物や借りた物で「どうにかならないか」と工夫する過程自体が、ミニマリストとしては非常に楽しい時間でした。

1-3. 【参考】吉田口ルート(1泊2日)のタイムスケジュールとリアルな費用

参考までに、9月2日〜3日の行動記録と、山小屋や交通費などのリアルな出費を残しておきます。

1日目
9時30分 富士山パーキング着(1000円)
10時 シャトルバス(3300円)
10時40分 吉田口五号目着
お土産見たり、写真撮影したり、友人は登山道具一式レンタル、昼食
12時30分 登山開始 吉田口五号目ゲート通過(入山料4000円)
14時15分 七号目 日の出館着(素泊り8800円、トイレ使用料200円、ビール700円)
15時 就寝
21時15分 起床
21時30分 出発

2日目
0時30分 八号目トモエ館
0時55分 八号目御来光館
2時 富士山頂上浅間大社奥宮
〜3時 休憩、剣ヶ峰へ出発
3時30分 剣ヶ峰
4時30分 富士山頂上浅間大社奥宮
4時50分 ご来光
〜6時30分 お土産見たり、火口を見て、下山開始
9時 吉田口五号目ゲート通過
10時まで 友人は登山道具返却、お土産購入
10時15分 シャトルバス
11時 富士山パーキング着

第2章:【失敗談】私が「これだけは持って行け」と万人に勧める3つのモノ

私自身は手持ちの装備で登頂できましたが、実際に経験したからこそ「これだけは専用の物を準備した方がいい」と痛感した3つの教訓を紹介します。

2-1. ①登山用のバックパック(腰ベルトの重要性)

私は親から借りたワークマンの防水バックパックを使用しました。荷物が少なかったため容量は足りましたが、胸ベルトのみで「腰を固定するベルト」がなかったため、重量がすべて肩にのしかかりました。
友人が借りていた登山用バックパックは、下にすぼまる構造と腰ベルトのおかげで安定感が段違いでした。今後もし登山にハマるなら、バックパックだけは登山用を買おうと思います。

2-2. ②トレッキングポール

親から「持って行きなさい」と念押しされたのに、荷物を増やしたくなくて持っていかなかったトレッキングポール。登りでは不要に感じましたが、問題は「下り」でした。
最もペースの遅い友人に合わせて「足でブレーキをかけるようにゆっくり下山」した結果、モモ前や膝周りの筋肉に負担がかかり、見事に筋肉痛になりました(運動習慣があったので翌日には回復しましたが)。膝を守るため、最低1本は持っていくことを強くおすすめします。

2-3. ③多めの水分(山頂で「高級な水」を買うハメに)

水2.5Lとゼリー飲料3本を持参し「余裕で足りる」と思っていました。しかし、山小屋には手洗い場がなく、トイレ後や食事前の手洗いに自分の水筒の水を提供した結果、山頂で水分が完全に底をつきました。
仕方なく山頂で500mlのペットボトルを買いましたが、価格はなんと「700円」。輸送費や人件費を考えれば妥当かもしれませんが、普段、水道水しか飲まない私にとっては肝が冷える出費でした。当然、7倍美味しいわけではなく、ただの水でした。水分は自分が思うより多めに持っていくべきです。

第3章:下山後のご褒美。「日本一」を巡る静岡サウナ&グルメ旅

3-1. 生しらすの概念が壊れた。「大石しらす店 どんぶり工房」

富士山を下りた後は、静岡で最高の経験を味わいました。(道中、日本一のYouTuber・はじめしゃちょーの豪邸の外観も遠くから拝見しました)。


まずは、その日に水揚げされた生しらすしか出さない「大石しらす店 どんぶり工房」へ。過去にサービスエリアで食べて生臭さを感じ、苦手意識があったのですが、ここの生しらすは別格。甘みが強く、一緒に頼んだマグロも分厚くて、今思い出してもヨダレが出るほど生しらすの概念をぶち壊されました。

3-2. サウナの聖地「しきじ」での極上の整い

そして、サウナ好きにとっての日本一、「サウナしきじ」へ。


前日、静岡の友人宅近くの昔ながらの居酒屋で飲んだ際、偶然仲良くなった常連客がしきじの元従業員で、「カズ(三浦知良)やtimeless菊池風磨など、有名人がたくさん来ている」という裏話を聞いていました。
有名人には会えませんでしたが、フィンランドサウナと薬草サウナ、そして何より「奇跡の水」と呼ばれる天然水の水風呂は最高でした。登山の疲労も相まって、いつも以上に深く整い、2階の休憩スペースのソファで極上の癒やしを体験しました。

第4章:死ぬまでにやりたいことを終えて。

4-1. 【注意喚起】吉田ルート8合目の山小屋予約について

これから富士登山を計画する方へ。吉田ルートは非常に人気で、予約解禁と同時にサイトにアクセスしようとしてもアクセスできず、やっとの思いで数時間後にアクセスできたときには、8合目の山小屋はすべて埋まっていました。おそらく旅行会社のツアー枠で買い占められているのだと思います。
今回私たちは7合目の「日の出館」に泊まりましたが、体力的には8合目まで登っておいた方が翌日が間違いなく楽です。8合目に泊まりたい方は、ツアーを利用するか、別ルートを検討することをおすすめします。

4-2. 人生の前半でミニマリストになれて、本当に良かった

「死ぬまでにやりたいこと」の一つだった富士登山。登った人にしか見えない最高の景色と、言葉にできない達成感がありました。
一度買った物は、いずれ必ず飽きてしまいます。しかし、友人と苦労して登った山の景色、山頂で買った高すぎる水、絶品の生しらす丼、しきじでの整いといった「経験」は、いつまでも色褪せない思い出として私の人生に残り続けます。
「物で幸せは得られない。買わずに借りて、経験に投資する」
この真理に、人生の前半である30代で気づき、ミニマリストになれて本当に良かったと心底思えた、最高の夏の思い出になりました。

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